講音障害のリハビリについて(2020年6月)
兵庫県立リハビリテーションセンター、利用者
はじめに
講音障害にあっては、脳の発音に関する部位が何らかの原因で損傷し、患者が、話す言葉が不明瞭な感じになり、何を言っているのか、わかりにくくなる症状です。
処置
会話能力を改善するために、2019年現在、さまざまなトレーニングがあります。
基本的に、何度も同じ動作(発音)を繰り返し、脳に、新しいネットワークを構築するトレーニングとなります。
@ずばり、単語等を羅列した、シートを何度も何度も、読んで発音します。
例)ぱぱ、ぴぱ・・・→ばば。←こういったのを100回とか!(ド根性!)
発音する速さも重要な要素でして、音楽に使うメトロノームを使い
100(普通) 110(早め)80〜90(ゆっくり)といった感じでしょうか?
リズミカルにトレーニングしてみてください。
A人間が単語を発音する動作は、機械的に音量50で、文章を出力しなさい!というのと違い、実際には、音の強弱、音程の上下、単語の長短といった、隠された要素が存在し、無意識でこれらの制御を行っています!
”今日、太郎は、目をさましました。”
という文を発音しますと、
(強弱例)”→今日、太郎は、目をさましました。”
(中音量)→
↑普通に話す感じ
”→今日、太郎は、目をさましました。”
(大音量)→ (スポーツ実況風!)
(音程例)”↑今日↓、→太郎は、目をさましました。↓”
といった感じになります。構音障害で破壊されるのは、残念ながら、こういった、音量や長短、発音スピードを制御している領域も破壊されます。ので、忘れずにこれらのトレーニングも行ってください。
また、自分の発音している音声は、自分では聞えませんので、ICレコーダー等に、自分の音声を記録するというのも、いいでしょう。
では、リハビリ頑張ってください。